はじめに
筆者は福島県会津若松市在住である。
普段、東京の会社にフルリモートで勤務しており、月のほとんどを自宅がある会津若松市で過ごしている。
休日に散歩していたところ、アーケード街には閉店してしまったお店が見つかった。新しく開店したお店もあるが、7年前に会津若松市へ来たときから比べると、店舗数も人の数もこころなしか減った気がする。
ということで、今この市はどれくらいの人口があって、10年後、20年後はどうなっているのか。ITエンジニアとしてどのようなことができるか少し考えてみた。
今人口って何人くらいいるの?
まず人口について確認してみた。
次のサイトのTOPに記載されているとおり、執筆時点では総人口が111,216人(令和6年10月1日現在)である。
- 会津若松市 https://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/
10年後、20年後の人口はどうなる?
次に、会津若松市の人口について、これまでの推移を確認してみる。
こちらのサイトに情報が載っている
- 令和2年国勢調査結果を掲載しました | 会津若松市 https://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2007080901423/#jinkouR2
人口の推移は次の通り。
- 2020年: 117376人
- 2021年: 116000人
- 2022年: 114687人
- 2023年: 112882人
よって、10年後、20年後の予想値としては次のようになる
- 2033年: 98222人
- 2043年: 83427人
人口が減ると起こること
人口が減ると、公共サービスの維持が難しくなる。
例えば、次のサイトに情報が載っている。
- 3 地域の生活サービスの維持困難化 https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/r02/hakusho/r03/html/n1213000.html
これによれば・・
- 例えば、病院の存在確率が50%以下となる市町村の人口規模は17,500人であり、その人口規模を下回る市町村は全市町村の内、2015年は53%であるが2050年には66%に上昇する。
- 同様に、銀行では2015年の26%から2050年の42%に、コンビニエンスストアは2015年の7%から2050年の20%にそれぞれ上昇する。
- このように、人口減少や都市部への集中、地域公共交通の維持困難化を背景に、今後、地方を中心に、地域の生活必需サービスの維持が一層困難化していくおそれが高まっている。このため、地域の持続可能性を確保するための対策が必要である。
現状、そこまで直ちに病院や銀行がなくなるといったレベルではないものの、毎年1000人近くの人口が減少し、10年後には12%、20年後には25%程度減るわけであるから、それなりのサービス低下を覚悟する必要があるだろう。
どうすべきか
会津若松市には歴史的な観光地や豊かな自然、地元ならではの文化や食があります。
観光については、年間200万人、約350億円の経済効果(直接的な数値は公表されていませんが、観光関連産業(宿泊業、飲食サービス業、小売業など)を含めると、市内総生産の約10%程度と推定され、約350億円に相当)を出すほどの魅力が客観的にもあると思われます。
また、個人的には、筆者がフルリモートで勤務しているように、IT系であれば、都会の待遇を受けつつ、田舎で暮らすということに魅力を感じる層もいるのではないかと考えています。今後、そのような説について考えてみたいと思います。
以上